FXのトレードだってお金の流れの理解が大切!
今回は、雇用統計明けでもあるので、マーケットウォッチャーの視点から。
FXやってる方にとっては、
雇用統計発表時は市場が「荒れる」というのは常識ですよね。
それはなぜでしょう?
答えは、この発表の結果で、
「米国経済に対する評価」が変わる可能性があるからです。
「米国経済に対する評価」とは、「ドルへの信認度合い」
つまり、
世界中の投機・投資マネーの流れが変わる可能性があるということです!
でもFXやってる方の多くは、チャートを見て、インジケータの数値、
チャートの形とかで今後上がるか下がるかを予想するわけです。
これでは投資の根底にあるべきはずの上がるか下がるかの本質を理解していないのではありませんか?
「いやぁ、儲かれば別にそんなの知らんでもいいよ」という方はそれで構いません。
チャートだけ信じて、生きててください。
FXトレードがなくなったら、どうするの?
基本的な世界経済や金融に関する知識があれば、ほかの金融市場、
たとえば株式市場とかでも戦えるでしょう~
どうせならそのための知識を身に着けようということですよ!
では、何をみて投資マネーが動くのか?
今、市場は何に注目しているのか?
米国経済?
だったら米国経済のなに?
労働市場?
物価動向?
金融政策?
それともEU?
どこかの国の戦争?
ついこの前までは、12月の雇用統計の結果が良くなかったこともあり、
米景気の先行きに対する楽観的な見方が後退して、1月は株価が右肩下がりとなり、
リスクオフのスタンスでドル円は下落となりました。
しかし、ウクライナが緊迫化すると本来なら更なるリスクオフの強まりで、
ドル円は下落すべきところが、ドルが買われる結果となりました。
なんか矛盾してませんか?
そうじゃないんです。
さらに緊迫化したから、米国債などラストリゾートにマネーが流れたんです。
円なんかよりも信認度が高い米国債に!
同時に金や原油なんかも買われました。
昨年の財政の壁以降、米国の財政に関してはデフォルトの危機が何回も訪れており、
今でもまだ未解決な問題があります。
それでも本当に困ったらドルなんです。
これは単なるお金の流れの一例ですが、
こういうことを理解してもらいたいんです!
こういうことを理解していないでFXやってても、
枝や葉っぱを見て、木、森、ジャングルを見ていないのと同じです。
どうせFXやるなら、世界状況や経済動向をついでに見てもいいんじゃないですか。
プロは、いろいろ情報端末を駆使して、自分のトレードしている投資対象に影響を及ぼす
可能性のあるものすべて、金利、株価(インデックス)、商品など様々なものを同時にウォッチして、
上がるか下がるかを総合的に判断してます。
FXでトレードするというのは、こういう人達と同じ土俵で戦うということなんですよ。
悲しいかな個人投資家は自宅にロイターやブルームバーグを引いてまではトレードできません。
だから、後追いでも構わないから、ちゃんと勉強しましょう。
勉強するとチャートだけじゃわからないものが見えてくるはずです。
怖くて雇用統計発表時にはトレードなんかしなくなります。
これは裁量トレードだけの話ではありません。
EAやその他の自動売買だって同じです!
使用しているEAが稼げなくなってきたという場合でも、
市場のセンチメントが変わってきたことを読み取り、EAを休止させるとか。
いろいろトレードには有効です。
あなたは、
雇用統計発表時のあの数分間で上下に大きく振れる波を誤りなく、乗りこなせますか?
まぐれでは出来ても、いつもとは限りません。
あの波をいつも取れるなら、普通の波なら簡単に稼げるはずです。
まぁ、無理でしょ。
雇用統計の時にトレードしても、スベる、蹴られるし、
フラストレーションがたまるだけでしょ!
だったら、雇用統計の日はのんびりしましょう。
どうしてもというなら、荒れてるな~ とチャートを眺めるだけにしましょう。
話はちょっとそれたけど、今回はこのへんで。
投資資金の具体的な流れについては、またあらためて。