FXトレードとサマータイム
3月とはいえ、まだまだ寒いのに来週からサマータイムです。
あえて、サマータイムと言ってますが、
FX業界では締めが米国クローズなんで
デイライト・セービング・タイム(daylight saving time)
への移行と言うべきでしょうか。
開始は3月の第2日曜日、終了は11月の第1日曜日。
業者からメールも来ているし、
いまさらそんなこと言われんでも知っているよ。
と言わずに読んでくだされ。
FXのトレードにおいて、それでトレードするしないは別にして、
チャートツールとして、絶対的なポジションにいるMT4。
こいつの問題点のひとつである一日の終わり時間。
これはそのMT4のサーバー時間により各社マチマチです。
あるところは、GMTだったり、GMT+9(日本時間)だったり
「ゼニ失いFXトレーダーの25箇条」にも書きましたが、
一日の終わり時間が違うとなにが違うか?
日足の本数が違います!
たとえば、GMT+9(日本時間)の場合、
午前零時を回ると米国がまだ金曜日なのに、
日本は土曜日になっており、これで足が一本出来ちゃいます。
つまり一週間が6本足ということに。
日足の4本値が違います!
日足の構成要素であるオープン、クローズの時間が違うので当然違ってくることでしょう。
ということは、
日足を使ったテクニカル分析系、たとえば移動平均が違います!
Pivotも違います!
つまりディリーベースのインジや数値に影響してきます。
場合によっては、MQ4ファイルを手作業で修正している方もいるでしょうし、
これらを覚悟の上で、使用していて織り込み済みの方も多いでしょう。
しかし、
サマータイムへの移行は、欧米の取引時間が一時間早くなります。
インジは前述のように良しとしても、EAは大丈夫ですか?
欧州勢が帰った後の動きのない取引時間は、トレードしない
とか
オセアニア時間、東京の朝などのピンポイントを狙う
などのEAの設定は大丈夫ですか?
プロパティのどこかにパラメータ設定があると思います。
来週のトレード開始前には、
自分の使用しているMT4のサーバーの米国時間との時差やEAの設定チェックをお忘れなく。
以前、顧客からネット上に転がっていた日本時間を時間軸に表示するインジを入れているのに、
なんでトレード時間制限のあるEAがちゃんと動かないんだ!
というクレームがありました。
あれは、単にPCのローカル時間をMT4のチャート上に表示するインジでしかありません。
あれでサーバー時間がコントロールできるなら、
苦労はないっつうの!
まあ、担当者はこれを丁寧にお伝えして、
電話を切った次第ですが、こういう方がまだまだいるようです。
読者様は、こんなアホなことはしてないでしょうけど、
今一度、確かめてください。
サマータイムへの移行は、なにもMT4ユーザーだけに影響するわけではありません。
システマティックな部分だけでなく、
感覚的に覚えているそろそろ欧州勢が参加してくる時間とか、
指標の発表が多い時間とか、
いろいろなことに影響してきます。
ご注意を!
※「ゼニ失いFXトレーダーの25箇条」って何という方は
下記のリンク先をご覧ください。