歴史は繰り返す!
今回は「歴史は繰り返す」って感じのお話です。
1月に日経新聞が「大阪証券取引所は外国為替証拠金取引(FX)
市場である「大証FX」を今秋にも休止する検討に入った。」と報じました。
そして、2月26日に10月の休止を正式決定が報道されています。
実は「検討に入った」時点で、すでに決定事項だったんです。
取扱い業者には内々でその旨が伝えられ、対応を指示していました。
同じ取引所取引のくりっく365と比較しても取扱い業者も8社と半分以下。
取引量ナンバー1を謳っていた日産センチュリー証券も、実際は一部の
法人顧客の占有率が圧倒的で、個人投資家には浸透していないのが実態。
ようは
「取引所として儲からない」
「止めても誰も困らないので止める」
ということ!
親方日の丸の取引所取引は、税制面での優遇措置があったときには、
店頭取引に対して、アドバンテージがあったけど、
今やそれもなく、民間の店頭取引のように企業努力もしなければ、当然の結果。
なにしろ商品設計がアホというかなんというか…
引直差金?
更新差金?
なんのこっちゃ!
至極簡単に言うと、
たとえばユーロドルなどクロス円以外の通貨ペアでの取引は売買差金が
外貨建て発生しますよね?
店頭取引なら、当然その瞬間のレートで円換算して、ブッキングします。
しかし、大証FXは、受渡しが2営業日後なので、2営業日後のレートで円転するのです。
つまり、2営業日後まで、円建ての損益が確定しない!
2日間も損益がリスクにさらされるということですね。
こんなリスク管理のしづらい商品に誰が手を出すと思ってるの?
かつて東京金融先物取引所が、くりっく365の前に「通貨先物取引」というのをやってました。
これもまたおバカな商品設計で、プロ同士のフォワード取引を個人投資家向けに限月制にしただけのものでした。
アホな「歴史は繰り返す」!
業者の淘汰も盛んだけど、根本の商品自体の淘汰も当然あってしかるべき!
それがたとえ親方日の丸でもね!
そのアホな商品設計の詳細は、大証のHPを見てください。
大証のHPは
→http://www.ose.or.jp/derivative/ose-fx
まさか、読者さんは、
大証FXなんて、やってないでしょうけど…