MetaQuotes社の野望 その2
「MetaQuotes社の野望 その1」 の続き
前号は、こちらから
FX業者はMeta Qutes社(以下MQ社)と契約し、MT4のライセンスを保有していると、MQ社にサーバを用意、
提供し、そのIPアドレスを登録させられる。
そしてMQ社は、そのサーバにMeta ManagerやらMeta Adminなど周辺ツールをインストし、まさしく遠隔管理するのだ。
つまり、業者のサーバの中身が変わっており、新しいMT4を使わないとならない。
(使わないことも可能だが、どんな不具合があるかは、不明!)
新しいMT4の実行ファイルは、IDとPWを以って、MQ社のサイトへアクセスし、ダウンロード、顧客への提供となる。
そして今回のような大きな変更の場合には、顧客からは鬼のような問い合わせ(しかも超ど素人レベルから上級プログラマまで)が押し寄せる。
実際の業者のサポート体制は、千差万別、その社員によりレベルはまちまち。
当然基本的なことは誰でも応えられるが、マニアックな質問をしてくる人間が多い。
実はその手の問い合わせをしてくる人間の知識レベルは中途半端で、俺ってすごいだろう的な感じを漂わせるためだけにしてくる人が多い。
こういう方への対応ほど無駄なものはない。
上質なオトナは簡潔にメールで知りたいことだけを聞いてくる(やはり賢い!)。
本当に困っている人を助けた方がよっぽどビジネスにつながるのだ。
また、エンジニアさんも苦労をしているようだ。
かつて関わった方々に聞いてみると、
「膨大な修正作業が必要」、「どうせまたMT5にすり寄るんだろう」とか…
もっとも大変なのは、すでに退職者が作ったものの修正らしい。
プログラマには独自の癖があり、他人が見ても非常にわかりづらいらしい。
たしかに、ExcelのVBA程度しか書かない招金猫でもそう思う。
簡単なコーディングでも宣言や順番など人それぞれ個性というか癖がある。
そんなこんなで時間と費用が掛かっているという。
ユーザだけでなく、業者やシステム開発者も被害者だ。
BuildUpからそろそろ1カ月経過し、多少は落ち着きを見せているが、
まだまだ細かいBuildUpが続くことも予想される。
業者、開発者ともども受難の日が続く。
=「MetaQuotes社の野望 その3」に続く=
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