ドルを取り巻く環境に変化はあったのか?
注目のFOMCでは、明確な手がかりを見つけることもなく終わりました。
ただ、9月利上げ説が台頭してます。
でも、ドルが一方的に買われることはなく、春先の高値(ユーロドルの安値)を割り込むに至っていません。
まぁ、あのドル高はユーロ安の側面が強かったですけどね。
5月と7月に下値トライを試みましたが、いずれも1.08ドルがサポートとなっており、
これを抜けてこないと中長期のドル買いは厳しいかもしれません。
でも、さすが米国と言う感じです。
急激なドル高は、世界的な資金の流れに悪影響を与え、
所謂、システミックリスクを招くことになるからです。
システミックリスクは、ただでさえ不安定な株式市場を一層混乱させることになり、
米国債に資金が集中し、金利を低下させることになります。
これではせっかくの利上げの意義がなくなります。
そうしたことから米国は少しずつ利上げをマーケットに織り込ませ、
できるだけ、自然な形で利上げに踏み切るというシナリオですね。
まさにFRBが示唆する「緩やかなペースでの引き締め」を年内に開始するということです。
GDPでは9月利上げ説が強まり、雇用コスト指数で後退。
これからも日々の指標で時期を見極めることになりそうです。
あと欧州に少しずつ変化が見られます。
ギリシャ問題は周知のとおりですが、
独の企業景況感が改善傾向を維持しており、
さらにフランスやイタリアなどの個人消費も堅調です。
こうした要因が相対的にドル買いに邁進できない理由にもなっています。
ただ、波乱要因としてギリシャ問題は残っています。
第3次支援をめぐるギリシャと債権団との協議が始まっており、
いずれは…
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