イエレンさん、ちょっとタカ派発言も…
23日、イエレンFRB議長が講演で、以下のように発言しました。
「年内のいずれかの時点の利上げは適切」
「雇用目標に達していない」
「年内とそれ以降の成長は緩やかに」
「弱い第1四半期後に景気は強くなると予想」
「利上げ開始後、引き締めペースは緩やかになる」
これを受けてマーケットは、利上げが再認識されて、株安、債券安、ドル高の反応を示しました。
とりあえず6月の利上げはなく、9月以降という見方に変化はなく、
これから発表される2Qの指標次第では、まだまだ先送りされる可能性もあり、
なんとなくマーケットは信じていないような気がします。
ただ、FRBは早期の利上げにマーケットが対応できるように地慣らしをしているということだけは読み取れます。
利上げ≒株式売り、ドル買い、債券売り
という図式ですから、あまり良いことではありません。
したがって、その影響が軽微であるように、地慣らしをするということです。
もうひとつ気になるのは、
「雇用とインフレの目標を達成するまで金融引き締めを遅らせれば、経済を過熱させる恐れがある」
と発言していることです。
今まで労働環境については、拘りと言うか固執するようなスタンスだったのが、
かなりトーンダウンしたような発言です。
発表前後の
株式市場は、想定の範囲内の値幅の下落、
ユーロドルを見るとちょっと反応が異常ですね。
ユーロはほかに売り材料もあるからでしょうけど。
さて、そのユーロ売りの根源であるギリシャ問題ですが、
ギリシャ政府と国際債権団による債務協議の期限は、独・仏の首脳が5月末と設定したものの、
秋まで再延長されるのではないかという噂も出ています。
そして、ショイブレ独財務相は、「ギリシャの破綻の可能性を否定しない」と発言しており、
まずは、5月末の期限の再延長の有無がキーになりそうです。
いずれにしろ、ユーロの中長期の買いは要注意!
※招金猫の著書
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