基本的にはドル買い?

今週の金融市場は、前週末の弱かった雇用統計を受けて、ドルが売られて始まったものの、

それもごく短期的に終わり、ドル買いが再燃しました。

  

基本的には、追加緩和の可能性がささやかれている日本、

引き続きギリシャ問題を抱えている欧州、

そして、6月の利上げすらある米国

これらの金利動向を見据えれば、ドルが下落したら買い拾うというスタンスが見え隠れします。

一時、収まった円プットも再度買われ始めており、対円でもドル高を示唆する兆候が見えてきました。

雇用統計で利上げが遠のきましたが、ラッカー米リッチモンド地区連銀総裁が10日に

「FOMCが6月に利上げを開始する強い根拠がある」
「インフレがFRBの2%目標に向けて上昇すると自信」
「最近の予想外に弱い指標は天候の影響、一時的」

と発言したことがドルを支援した模様。

  

来週は、日欧米の3極で重要な指標の発表やイベントがあり、

サプライズがあれば… と言う感じです。

一週間を通してイベントがあるということは、余程どちらかに偏らない限り、

週前半は、手探り状態となり、

15日の黒田日銀総裁の会見、ECB理事会、ベージュブック、

16日のフィッシャー米FRB副議長の講演

を待つことになりそうです。

  

ユーロドルはここ1カ月1.10ドル台半ばが重く、

現在の水準1.06ドル付近は何度ももみ合った経緯があります。

ドル買いが続けば、このもみ合いレンジを抜け、3月の安値1.046ドルを目指すことになりそうです。

ドル円は、何度か試して押し戻された120.20円付近を抜けて、120.70円台まで買われました。

その後、週末の手仕舞いで120.20円まで戻されながらも、徐々に下値を切り上げており、

上値を狙う展開です。

ただ、119円台半ばを割り込んでくると、さらに下値を探ることも視野に入れておいた方がよさそうです。

前述のようにイベントが多く予定されていることで、それによりそれぞれのレンジを抜けてくるかが注目です。

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