ありきたりだけど、休むも相場
ちょっと金融市場も方向感がなくなってきましたね~
対ユーロでのドル高も巻き戻しが意識され、
雇用統計を好感するはずの株式市場もギリシャの格下げなどもあり、
株価は下落。
ただ言えるのは、米国を除く各国で金融政策が緩和的になっているという事実。
例えば、
ECBの国債買い入れや日銀の追加緩和を筆頭に、
オーストラリアではRBAが予想に反して利下げを断行、
中国は預金準備率の引き下げ、
インドは政策金利の据え置き決定、
世界中でインフレの鈍化が意識され、相対的な米国の金利の高さが強調されてるということ。
このような背景では当然、米国に資金が集中するはずです。
しかし、それもやや頭打ちになっているのは、ギリシャの問題です。
これが、EUだけでなく、米国にも波及し、なにかとリスク回避の言い訳にされています。
6日の雇用統計では、前述のように株価が下落しています。
しかも、外的リスク要因もありました。
それなのに、米国債10年物の利回りは上昇(=債券が売られている)しています。
当然週末のポジション調整も多々あると思います。
しかし、それ以上に方向感がなくなりつつあることで、
一旦投資を手控え、手元にお金を置いている投資家が増えているのではと思います。
FXだけでなく、投資はリスクに見合ったリターンが得られると判断したときにだけ行えばいい。
招金猫は常々言っています。
チャート画面を見るとついついポジりたくなる気持ちはわからなくもありません。
それでは、いつまでたってもリスク/リターンの比率は改善しません。
メンタルなんてクソくらえという招き猫は、自分に不向きな相場展開の時には、チャートは見ません。
その空いた時間を睡眠だったり、読書だったり、有効活用してます。
今は、米国の株式市場、米国債の動向がこれまでのトレンドに回帰するか、
それともこの水準で時間を費やすか、
はたまた反転するか、
を見極める時期だと考えます。
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拙著、「FXの「ウラ側」を味方につける本」についていろいろメールをいただきました。
中には招金猫と西ヤンが同一人物だと思っていらっしゃった方、
声からすると予想よりも若い!
などなど。
電子書籍も販売スタートしましたので、よろしければご一読ください。