ドル堅調は変わらずだけど、ファンドの利益確定に要注意
今週と言っても2日間だけど、特にメジャーな指標の発表もなく、イベントもありません。
そんな中、ドル円は一時116.10円付近まで買われました。
きっかけは、消費増税の見送り観測→リスクオン→欧州株上昇という日本発の材料でした。
ただ、それも瞬間的な上昇でもとの115円台に回帰してます。
一方、ダウは最高値更新を続けてます。
でもね、11日などは高値からかなり下がって引け、1ドル程度の高値更新にとどまってます。
全般的に好決算がその牽引役でしたが、そろそろ7-9月期決算も終盤です。
これからは、個別株の材料と経済指標に左右されることになります。
今回はあまり書くことがないので、今一度現状の再確認をしましょうか。
10月下旬にFOMC、日銀金融政策決定会合があり、
ここで、日米の金融政策の違いが明確となり、金利差拡大観測でドル買い・円売りが進みました。
しかし、実際の金利差はそれほど拡大してないんですよね。
黒田日銀総裁の発言もあり、日本のインフレ期待がこうした反応を誘導しているだけです。
ドルの対円での上昇も、対ユーロでのドルの上昇ほどではありません。
ということは、ドルに売り材料が出た場合にはユーロの反発の方が、
ドル円の下落よりも大きくなる可能性が高いということです。
今週は、
12日、ドラギ総裁の発言、
13日、独・CPI
14日、
EU・消費者物価指数
独・7-9月期GDP
EU・7-9月期GDP
米・小売売上高
米・ミシガン大学消費者態度指数
などが注目材料です。
米指標はある程度良くて当たり前、悪いと株式売り、債券買い、ドル売り
欧州の指標は、良くても緩和観測の後退はなく、
悪ければ、一層緩和観測がたかまるというところでしょうか。
前回も書きましたが、
基本、ドル堅調は変わらず、ただファンドの利益確定売りに要注意。
そうそう、原油価格が下げ止まりっぽくなってきてます。
原油価格は、いろいろな物価へ影響するので、なんとなく気にしてた方がいいですよ。
今回は大したネタもなく、短めとさせていただきました。