FXトレードにもたらせる「地政学的リスク」の影響とは?
久しぶりに「地政学的リスク」という単語を耳にしました。
FXを始めて、まだ間もない方はご存じない単語かもしれません。
ちょっとググってみてください。
ケネディ駐日大使が、27日中国の防空識別権設定を批判して、
「アジアの地政学的リスクが高まった」と発言しました。
今まで特になにも反応を見せてなかった米国が突然言い出したのは、
中国国防相が「米軍爆撃機による防空識別圏の飛行、全過程を監視」と発言したからです。
これは米国が仕向けたようですね。
米国防総省が26日、米戦略爆撃機2機が米東部時間25日夜、
中国への事前通報なしに沖縄県・尖閣諸島(中国名・釣魚島)上空を飛行したと明らかにしてます。
米国は、自らに火の粉が降りかかりそうになると、火の元に近寄って、金儲けする戦商国家ですから。
今回は、わざわざ着火しに行ったというべきでしょうか。
地政学的リスクが高まるとお金は、安全資産へ向かう傾向があります。
本来は、一番安全な資産、米国債、金、ドルなどがその対象ですが、
昨日はいずれにもお金が流れてません(買われていません)。
なにが安全か判断できないのが現実だからです。
ドル円だけを見れば、ドルにお金が流れているようですが、
ユーロドルを見れば、そうでないことが理解できると思います。
今回の地政学的リスクは、安全なものへのシフトではなく、危ないものからの非難
というところでしょう。
単にチャートを眺めるだけでなく、もっと大きな視野でお金の流れを見ませんか?