欧米金融当局者の発言で目が覚めた?
欧米のイベントが終わり、材料難というか、判断に迷う状況が続いてますね。
それでも招金猫的には理に適っていないユーロ高が調整されつつあるので、ほっとしています。
別にユーロ売りポジションを持っているわけではないですが、理解に苦しむような動きが嫌いなんです。
そんなときは、売りも買いもしないので、ちょっと手持無沙汰です。
マーケットはこうした個人の事情なんて、どうでもいいんです。
そんなの無視して、動いています。
「ゼニ失いFXトレーダーの25箇条」にも書いてますが、
保有ポジションがマイナスになり、いくらやられたらロスカットするなんて、
マーケットには関係ないんです。
だから、ストップは必ず節目と思われるところに置きます。
それが、自分の資金管理のルールに反するもののというのであれば、
ポジションを持った場所が、誤りなんです。
常日頃、このような思考回路でトレードしてます。
さて、マーケットは、先週の2つの大きなイベントを通過しましたが、
その反応を見るとおそらく迷走したんじゃないかと考えてます。
そんなところに、欧米の当局者から発言があり、マーケットは目を覚ましたのではないでしょうか?
ひとつは、ブラード・セントルイス連銀総裁の
「年内の経済が予想通りの成長を続けると、多くのメンバーが現在予想しているよりも
早い時期に短期金利を引き上げる可能性がある」
もうひとつは、クーレECB理事の
「ユーロ圏の金利は数年低水準に」
「ある時点で利上げサイクルに戻る米英とはかい離が広がる」
ブラード・セントルイス連銀総裁の発言の「予想通りの成長」とは、
3%以上の成長
失業率6%以下
非農業部門の雇用者数が20万人を維持
インフレが2%に近付く
などですが、そこそこ厳しい条件です。
「多くのメンバーが現在予想している(時期)」というのは2015年1Q後半
つまり、条件さえ整えば、2015年1Q前半ということ。
また、タカ派のジョージ・カンザスシティー連銀総裁は資産購入終了後、
速やかな利上げが好ましいとの見解を示しています。
もちろん、ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、ダドリー・NY連銀総裁などハト派的な意見も出ています。
それでも、タカ派発言に反応しているということは、マーケットは利上げを呼んでいる
ということですね。
同時にクーレECB理事の発言は、追加緩和したにも拘らず、
ユーロ高に向かったことへの牽制であり、今後もユーロが買われるたびにECB関係者から
こうした牽制発言が出ることになりそうです。
つまり、牽制発言以外に今のところ手段がないということですね。
12・13日には日銀金融政策決定会合があります。
金融政策の変更なしが大方の予想で、来月も追加緩和がないとの見方も増えてきてます。
これに対して、黒田総裁が追加緩和を示唆するか、可能性をゼロに戻すような発言をするかが注目されます。
それではまた。
※「ゼニ失いFXトレーダーの25箇条」って何という方は
http://wonderfullife.biz/5/article25.htm
をご覧ください。