欧米の金融イベントのまとめ

2つのビッグイベントが終わりました。

では、毎度のまとめです。

まずはECB理事会

主要政策金利(リファイナンス金利)を0.1%引き下げ、過去最低の0.15%とした。
同時に中銀預金金利を0%から-0.10%に引き下げた。
理事会後のドラギECB総裁の発言は以下の通り。

「ABS購入に向けた準備作業をECBは強化中」
「必要とあれば、速やかに追加緩和に動く」
「ECBの措置は終わったわけではない」
「金利は事前に見られていたよりも長期にわたり低水準で推移」
「ECBの最終的な目標は物価の安定」
「ECBはABS購入の準備作業を強化」
「的を絞る長期リファイナンシングオペ(LTRO)を含むパッケージを発表、QEの準備に取り組んでいる」
「政策金利は長期にわたり現在の水準で推移」
「オペの応札額全額供給を延長、SMPの不胎化を一時中止」
「的を絞るLTRO計画の当初規模は4000億ユーロ」
「2回の新LTROは14年9月、12月に実施へ」
「低インフレを受けて不胎化を終了」
「インフレ見通しは本日の決定を支持」
「インフレのリスクは概ね均衡」
「インフレの上下リスクは限られる」
「ECBは一連の長期リファイナンシングオペを実施する」
「デフレは見られず」
「実践上のあらゆる意味で我々は金利の下限」
「決定は全会一致」
「広範な資産購入はひとつの選択肢」
「ECBは措置がインフレを2%まで押し上げると信じる」
「為替相場を綿密に監視」
「最近のインフレは為替相場の影響を受けている」
「為替相場はインフレ、成長にとり重要」
「為替相場は政策目標ではない」

このときのマーケットですが、ドラギ総裁がABS購入にも言及したことで、
 
一旦は対ドルでユーロ売りが加速、ユーロドルは1.35付近まで下落。
 
その後は資産買い入れによる量的緩和策の導入は見送られたことや
 
”でたらしまい”のユーロのショートカバーで急反発する展開でした。
 
この動きはECBにとって想定外でしょう。
 
マイナス金利の導入で、市中にお金を回しても、ユーロ高になったら、消費者物価は上がらない。
 
なんのために、主要銀行初のマイナス金利なんだか
 
これで市場は早い段階のABS購入などの量的緩和を意識することになりそうです。

 

雇用統計ですが、

・失業率:6.3%(予想:6.4%、4月:6.3%)
・非農業部門雇用者数の増減:前月比+21.7万人(予想:+21.5万人、4月:+28.2万人)
・民間部門雇用者数の増減:前月比+21.6万人(予想:+21.0万人、4月:+27.0万人)
・労働参加率:62.8%(4月:62.8%)
・平均時給:前年比+2.1%(予想+2.0%、4月+2.0%←+1.9%)
・週平均労働時間:34.5(予想34.5、4月:34.5)

という結果です。

前号で「今回は、非農業部門の雇用者数の伸びは低めで、賃金の伸びは良いのではと見られています。
 
予想と大きく乖離しなければ、今回は、瞬間的に大きく振れる程度かもしれれませんね」としましたが、その通り。
 
マーケットの反応も瞬間上下にブレただけで、新たなトレンドは発生とはなりませんでした。
 
マーケットの評価は、概ね予想とおりで、非農業部門雇用者数の増減幅が20万人を維持していることや賃金の上昇も見られ、
 
労働市場の改善傾向が確認されたとして、景気に対するプラス材料と受け止めています。

 

今後のマーケットですが、欧米金利差を材料に動くことになりそうです。
 
バイトマン独連銀総裁が「国債購入に関する姿勢は変わらず」とし、
 
ECBがFRB型の量的緩和を導入することは難しいと見られています。
 
今後の具体策に関する関係者のコメントで、
 
欧州の金利が動き、それに米国債が反応、株価が動き、ドル円も動くという流れになりそうです。
 
 
また、ウクライナ情勢に少し動きがありました。
 
プーチン露大統領とウクライナのポロシェンコ次期大統領の初会談、
プーチン露大統領とオバマ米大統領の非公式会談、
 
などが報じられており、これらもユーロの支援材料になってます。
 
 
しばらくは、米金利だけでなく、欧州の金利動向にも注意が必要になりそうです。

 

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