FXやるなら現状分析
さて、日欧米のイベントが終わって、とりあえず新規材料待ちの状態ですね。
米雇用統計・FOMCを終えて、
株安→米国債への資金シフト(=金利低下)→ 日米金利差縮小 → 円買い
となりました。
ということはすでにお伝えし、まだ継続しているようです。
一方、
ドラギECB総裁は
「低インフレが長期化するリスクに効果的に対応するというECBの責務の範囲内で、
非伝統的な措置を活用することにコミットすることで理事会は一致している。」
とコメントしてますが、
バイトマン独連銀総裁が「欧州でのQEの可能性は少ない」とも発言しており、
市場では期待している量的緩和の実現はハードルが高いという見方が台頭しつつあります。
これによりユーロも一方的な動きにはならなくなってます。
米国債が買われることによる利回り低下は対円だけでなく、対ユーロにも影響しているようです。
米国株の軟調によるリスクオフの円買いによるドル円の下落もなんとなく底堅さを見せてます。
なぜでしょう?
・ある程度の円買い圧力をこなしてしまったから
・いずれは日米の金利差が拡大するから
・日本の経常収支の悪化
などが考えられます。
これは市場参加者のスタンスの違いによるものですね。
上記3点は中長期のプレーヤーの見方で、これが台頭しているということは、
短期プレーヤーはトレンドを作るパワーがないというか、
本当のド短期のトレードに徹しているということです。
したがって、ある程度イベントを消化した現状は、
材料が出ても一過性になる可能性が強いということですね。
さて、今週は、
4/14 (月)
21:30 米3月の小売売上高
4/15 (火)
18:00 EU4月のZEW景況感調査
21:30 米3月の消費者物価指数
21:30 4月のニューヨーク連銀製造業景気指数
25:15 イエレンFRB議長、発言
4/16 (水)
11:00 中国1-3月期 四半期GDP
18:00 EU3月の消費者物価指数
21:30 米3月 住宅着工件数
21:30 米3月 建設許可件数
22:15 米3月 鉱工業生産
22:15 米3月 設備稼働率
25:15 イエレンFRB議長、発言
27:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4/17 (木)
09:30 黒田日銀総裁、発言
21:30 新規失業保険申請件数
23:00 4月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数
などのイベントや指標の発表があります。
経済指標については、一喜一憂でその場限りのインパクトかと思いますが、
16日の中国のGDPはアジア時間のドル円の変動要因になるかもしれません。
15・16日のイエレンさんの発言については、
今までの発言との微妙なニュアンスの差を材料視して、予期せぬ動きをするかもしれません。
まぁ、17日の黒田さんは余程のことがない限り、影響ないでしょう。