FXのスプレッド
今回は「スプレッド」のお話。
「ゼニ失いFXトレーダーの25箇条」に書いてますが、
招金猫はスプレッドの広い・狭いなんて、それほど重要視してません。
狭いに越したことはありませんが、いくら狭くても、約定しなければ意味ないし、
スプレッドが1pip未満じゃないと稼げない手法なんて、手法じゃありません。
いずれ、業者の淘汰が進めば、スプレッドは本当のマーケットの実勢に戻るはずです。
むか~し、むか~し、
証拠金取引なんてない頃、仕事でフォワードの為替取引をしていた頃の話。
電話で相手先(通常は銀行の為替部門)にレートを聞きます。
たとえば、
「ドル円1本、いくらですか?」
「ドル円1本、40-50です」(わかりきっている大台、101とかは省略)
「Mine」=101.50で買う!
反対に売りなら
「Yours」=101.40で売り!
レートが気に入らなければ、
「Nothing!」
これで売買が成立
最後に
「招金猫が101.50で1本買いました」
「招金猫が101.40で1本売りました」
とか復唱して、終了。
ところが、まれに
「45Choice!」
とかいうのがあります。
これは、上の例にならうと
「101.45で売りでも買いでもどうぞ」
というまさにスプレッド「ゼロ」の世界です。
でもこれには、恐ろしい不文律があるんです。
もしかりに「Choice」が来たら、
「売り」か「買い」かどちらか必ずトレードしないといけないのです。
どのようなときに「Choice」がくるかというと、
非常に凪いだ相場の時が多いんです。
というのは、相手方も売買が少ないと商売にならないから、
売買促進のために、
実勢スプレッド1のところを「ゼロ」=0.5Pipsの身銭を切ってレート提示をしているのです。
考え方として、
「レートをよくするから、必ずトレードしてね」(というかトレードしろ!)
ということです。
スプレッドを削るというのは、そういうシビアなものなのです。
最近では、マイナス・スプレッドを売りにしている業者があります。
これでは理論上、仕入れ値より売り値(提供レート)が安いのですから、儲かるはずはありません。
それでも、こうしたことが行われるのは、
「顧客集め」だったり、
さらには「顧客は儲からない」
という考え方があるからです。
たしかに一般投資家の中で、ずーっとマーケットに居られる(儲かっている)人は限られています。
したがって、顧客に向かえば、かなりの確率で儲かるのです。
なにも業者が顧客に向かって、儲けることの是非を言うつもりはありません。
業者は利益を上げてナンボですからね。
でもね、向かうならこっそり向かってよと思いますよ。
さも、顧客に対してスプレッド・ゼロとかマイナスとかで、
「うちのサービスはいいよ」「出血大サービスだよ」
といかにも顧客至上主義みたいなスタンスでされると、腹が立ちます。
本音を言うなら、
「ほら、マイナス・スプレッドだよ」
「でもうちはアンタが損してくれるから、それでも儲かるんだよ!」
でしょ!
まだまだ、こうしたアホな戦いは続くことでしょう。
今のうちにガンガン稼いでおきましょう。
そして、来るべき将来に備えて、本当のトレード手法を身に着けておきましょう。
それではまた。
※「ゼニ失いFXトレーダーの25箇条」って何という方は
をご覧ください。