スリッページ
このところブローカー(FX業者)のHPのスリッページに関して、
事前交付書面の変更が多くみられることに気が付きましたか?
実は、金先協会が8月にスリッページについて登録業者に対して
ガイドラインを示したからなんです。
カバーが「指値より有利に付いたらその分も顧客に反映させなさい」
というものです。
簡単な例でいえば、NYの金曜日にドル円が98.50円で終わり、
顧客が98.30円の買い指値を出して、
週明けに98.20円で始まった場合(要するに窓開けですね)、
ブローカーは98.30円で顧客に成立させ、
カバーは98.20円となり、10Pips鞘が抜けてたわけです。
こうした行為はダメよということですね。
同様にSTOPオーダーもですね。
実際のカバーより不利な値段で顧客に約定させちゃダメってこと。
実は12月1日からいろいろな注文方法について、
OCO , IF DONE OCO , FOK などなど
についてもっと詳しく説明しなさいと義務付けてたんで、
それに合わせて、各種書面を変えればいいやとブローカーは
のほほんと構えてたんです。
こうした状況に金先協会が、おいおいなめてんのか!
ということになり、各社にスリッページに関する事前交付書面の
ひな形を送り、これをみたブローカーが慌てて、告知したという始末ですね。
ということは、われわれ投資家は一層、スベリについて厳格にブローカーに物申すことができるようになったんです。
これを知らないと、ブローカーの言い値で約定されちゃっても、泣き寝入り
ということになりかねないということですね。